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WIP BOARD
ウィップボード
TOCの知識体系のひとつであるWIPボード(WIP: work in process 「仕掛かり」)は、タスクの流れや進行中のプロジェクトを可視化し管理するツールである。
WIPボードは、特定のリソースや部門が担当するタスクを表示している。ボードは、タスクそれぞれの進行状況を示すセクションに分割されている。タスクは付箋やカードに記載され、各タスクの進行状況に応じたセクションに貼られる。WIPボードには様々な仕様があるが、縦軸に共通するのは以下の項目である。
・進行中:
現在進行中のタスクを貼る。バッドマルチタスクを避けるため、ここに記入するタスクの数を制限することが目的である。
・停滞中:
一度手を付けたが、必要なものが揃わないか、何らかの障害があり停滞しているタスクを貼る。現状の問題を特定して速やかに解決し、一度始めたタスクが終わる前に新しいタスクを開始させないことが目的である。
・完了:
完了したタスクを貼る。現在進行中のタスクが終わらないうちに新しいタスクを開始させないことが目的である。
・待機中:
割り当てられたが、まだ手を付けていないタスクを貼る。進行中のタスクが完了次第、開始することが目的である。
WIPボードは、ボトルネックを特定し、仕事の流れを効率的に管理し、仕掛かりタスク量をこなせる範囲に収めるためのツールである。TOCの基本的な考え方に沿って開発されたこのボードは、主にエンジニアリング、ソフトウェア開発、その他のプロジェクト環境などにおいて効果を発揮し、進行状況の追跡、遅れの特定、チームのコミュニケーションを促すものである。
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