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戦略と戦術のツリー (S&T Tree)

戦略と戦術のツリー(S&Tツリー)は、制約理論(TOC)の手法の一つであり、組織のビジョンとミッション達成のために効果的な戦略と戦術を策定する。全体の戦略目標と、日々の行動や意思決定を合致させるための体系的なアプローチを提供する。

 

S&Tツリーは、最上位に全体的な戦略目標があり、それが下位の目標・戦略・戦術に数レベルにわたって分解される。各ステップでは、全体の目標における具体的な要素や側面が記述されており、その戦略・戦術は、上位の目標の達成に貢献する構造になっている。

 

S&Tツリーの各ステップは、5つの要素から成り立っている。

  1. 必要仮定(戦略の前提)―このステップが必要な理由、2の戦略を達成しなければならない理由を説明する。

  2. 戦略 ― このステップでの目的、何を達成しようとしているのかを説明する。

  3. 並行仮定(戦術を取る理由)―この戦術を選択すると、2の戦略が実現する理由を説明する。

  4. 戦術 ―どうやって2の戦略を達成するのか、具体的な行動を説明する。

  5. 十分仮定(下のレベルが必要な理由)―下のステップでさらに詳細な内容が必要な理由を説明する。

 

S&Tツリーを使うと、組織全体の目標を達成するために必要な戦略と戦術を確認し、その優先順位付けの判断が体系的にできる。これにより、それぞれの行動や意思決定を組織の戦略的目標に合致させ、リソースを効果的に活用できるようになる。

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